オハイエくまもと 入部祥子
「オハイエ!」ってなんですか?とよく尋ねられますが、「オハヨー!」「イエーツ!」と言う造語で元気の出る言葉です。
私たちは2009年4月民間団体「オハイエくまもと」を立ち上げ、日ごろは知的障がいのある人たちへ音楽指導をして一緒に音楽を楽しみ、そしてオハイエ合奏団、合唱団も生まれました。贈呈、貸与された楽器での日頃の練習では音楽の力で心が通じ合い、レッスンは笑顔に溢れ、指導者、ファミリーも多くのボランティアも一緒に和やかな時間が流れます。
その発表の場でもあり、障がいのある人もない人も一緒に音楽を楽しむ「第一回オハイエくまもと とっておきの音楽祭」を2010年3月28日西日本で初めて熊本市の中心街6カ所で開催しました。多くの人に支えられて59団体約700人の参加でした。ラッキーなことに音楽祭当日は好天に恵まれ,桜も満開。400人以上のボランティアの応援もあり、アーケード街にグランドピアノを置き、熊本交通センターコートのメイン舞台など屋外5会場は、予想以上の盛り上がりでした。

「とっておきの音楽祭」のルーツは、宮城県仙台市にあります。2001年宮城国体と併催された「第1回全国障害者スポーツ大会」の折、障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しみ、「心のバリアフリー」を目指そうと、市民ボランティアの実行委員会が企画し開催しました。その後、東北各地でも開催されるようになり、仙台では2010年6月6日に第10回を開催しています。映画オハイエ!は、2006年に開催された仙台のとっておきの音楽祭の一日の様子を47人のカメラマンが撮影した感動のドキュメンタリー映画です。
この映画のエクゼクティブプロデューサーであり、とっておきの音楽祭第1回開催時の宮城県知事であった浅野史郎さんからその上映会をスペシャル・オリンピックス発祥の熊本で開催して欲しいとの要望を受け、2008年7月に開きました。その映画の中の音楽祭に出ているダウン症で素敵な可愛いリコーダー奏者の知子さんはじめ、感動の場面を見た仲間の思いが、「オハイエくまもと」をたちあげ、そして音楽祭を開催することになったのです。
特別顧問になって頂いた浅野さんからは「火の国に熱い人たちがいて、仙台からの飛び火が燃え上がり、街は愉快な一日になるだろう」とエールをいただきました!
会場はホールではなく、多くの人たちが一緒に楽しめるように野外やストリートにこだわるのは、通りがかりの人も足を止めてじっと聞き入り心からの拍手をくれたり、また笑顔、歓声を身近かに感じられるからです。そこでは障がいの有無に関わらず、それぞれの個性が輝いて「みんなちがってみんないい」そんな社会が実現しそうな気がしました。
多くの市民に支えられスタートしたばかりのこの草の根活動の音楽祭をまた来年、再来年とずっと続けることで、音楽による心のバリアフリーが実現することを願っています。
2011年3月27日に第二回とっておきの音楽祭を開催します。
多くの支援して下さった方々に感謝しますとともに、今後もどうぞご支援頂きますようにお願い申しあげます。


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